夜、眠りにつく直前。
ふと浮かぶ、名前のないイメージ。
それは、あなたの無意識が差し出した“問い”かもしれません。
この15分の音は、
心理学者ユングが見つめ続けた「象徴の浮上」を促すために設計されました。
考えすぎることをやめ、ただ音に身をゆだねることで、
まだ意味を持たない“何か”が、あなたの中に静かに現れてきます。
「わからなくてもいい」
「ただ受けとるだけでいい」
ユング式“深層との対話”をチューニングする音が、
あなたの無意識に眠る象徴の“芽”をそっと浮かび上がらせます。
✦ ユングとは?
C.G.ユング(カール・グスタフ・ユング)は、20世紀を代表する心理学者であり、夢や無意識、象徴の世界を深く探求した人物です。「分析心理学」の創始者としても知られています。
ユングは、人間の心には「個人的無意識」だけでなく、「集合的無意識」という人類共通の深層領域があると考えました。
そして、その無意識から現れる“象徴”は、ただの空想ではなく、私たちの人生の方向性を示す「意味のあるメッセージ」だと捉えたのです。
「あなたの見る夢の中に、あなたの未来がある。」
この名言が示すように、ユングの思考は、“内なる声”に耳を傾け、私たち自身が気づいていない「本当の道」を知るためのガイドとして、無意識を見つめるものでした。
✦ 「象徴との出会い」とは?
ユングが大切にしたのは、“理性では掴めないもの”との出会い。
- 夜のまどろみの中で、ふいに浮かんでくるイメージ
- 夢の中に現れる、不思議な存在やシーン
- 言葉にはならないけれど、なぜか惹かれる感覚
これらはすべて、無意識が私たちに送ってくる象徴的なメッセージです。
ユングは、これらの象徴に対して“意味づけ”を急がず、 まずは「どう感じたか」という感覚を大切にすることを勧めました。
「象徴とは、まだ明確な意味を持たない、意味へ向かう“種”である」
✦ 今回の音源が導く状態
この音源は、ユングが重視した“象徴との出会い”の瞬間── すなわち「眠りの直前」「幻視の入口」に近づけるよう設計されています。
音の導線:
- 「まどろみ」状態に入る(思考が静まり、意識が開き始める)
- ふいに“象徴”や“何か”が立ち上がってくる(メッセージの入口)
- ユングが重視した「象徴との出会い」が起きる(まだ意味は不明)
- 頭で追わず、感覚で受け止める
- あとから“静かに語りかけてくる”ように残る
今回のユング編の音源が再現しているのは、
段階②「ふいに“象徴”や“何か”が立ち上がってくる(メッセージの入口)」*です。
この段階は、思考が静まり、意識が「眠りと覚醒の境界」に差しかかるときに訪れます。
私たちの意識が“論理のフィルター”を外しはじめるタイミング。
言葉や理屈では説明できない、“イメージ”や“感覚”が、ふと浮かんでくるのです。
たとえば──
何の脈絡もなく、ある場所の映像が頭に浮かんだり、
知らない誰かの顔がぼんやりと現れたり、
あるいは、何かの色・雰囲気・記号のようなものが見えたり。
それは、今のあなたの状態やテーマに応じて、無意識が象徴というかたちで差し出してくる“問いかけ”。
ユングは、こうした“意味を持たないものが現れる瞬間”にこそ、
心の深層が自分自身に語りかけていると考えました。
この瞬間の象徴は、まだ意味を持ちません。
むしろ、意味を急いでつけてしまうと、深層の声が閉じてしまうこともあるのです。
だからこそ、
浮かんできたものは「意味づけせず、ただ感じる」ことが大切。
その象徴は、しばらくあなたの心の中に留まり、
やがて必要なときに“意味を帯びて語りかけてくる”ようになるのです。
✦音源構成(バイノーラルビート)
- 左耳:96Hz
- 右耳:102Hz(差分:6Hz=シータ波)
- テンポ:BPM 42(意識が沈みやすい)
- 拍子:6/8(ゆらぎ・リズムの繰り返し)
- 音質帯域:中低域中心
ゆっくりと沈み込むテンポとリズムで、 「象徴が浮かぶ感覚」が自然に起きやすい状態をサポートします。
✦ 聴き方のポイント
- 音源は 夜、または眠りに入る前に聴くのがベスト
- 意図は1つだけでOK(例:「今、必要なメッセージは?」)
- 目を閉じて、ただ“浮かんでくるもの”を受け取る
- 意味をすぐに求めず、感じたままにノートへ記すのも◎
「象徴」は、あとから意味を持ちはじめ、 やがてあなたの“進むべき方向”とつながっていきます。
✦ 深層からのメッセージとつながる3ステップ・ワーク
この音源とともに、「象徴と出会う感覚」を自分のものとして体験するための内観ワークです。眠る前の時間や静かなひとときに、音とともにぜひお試しください。
◎ STEP 1|音の中で「ただ浮かぶもの」を受け取る(約15分)
- 音源を再生し、目を閉じてリラックス
- 意図はたった1つ:「今、私に届くものがあれば教えてください」
- 頭に浮かんでくるイメージ・感覚・言葉を、評価せずにただ感じる
ポイント:「意味はまだ必要ない」──今は、象徴の“芽”が浮かんでくる時間です。
◎ STEP 2|浮かんだものを書き留める(5分)
- 音源を聴き終えた直後、そのままの状態で紙とペンを取り出す
- 頭に残っているものを「見たまま」「感じたまま」に書き出す
- 上手く言語化できなくても、「あの感じ…」だけでもOK
◎ STEP 3|問いかけてみる(静かな時間に)
- 書き出した中から1つを選び、こう問いかけてみてください。
「この象徴は、何を伝えたがっているのだろう?」
「今の私に、どんなメッセージを届けてくれている?」
答えはすぐ来なくても大丈夫。
数日後、ふとした瞬間に、あなたの中から“意味”が立ち上がってくるかもしれません。
✦ 最後に
ユング式“深層との対話”チューニングは、 「頭で探す」ではなく、「心が感じる」ことで開かれる内なる扉です。
この15分の音は、あなたの無意識とやさしく響き合い、 忘れていた問い、これからのヒントを、 “象徴”というかたちで届けてくれるかもしれません。
ユング式“深層との対話”チューニング 言葉を超えた“問い”が、無意識から届く音。
▶ 偉人シリーズの他の音はこちら:
- エジソン編:「ひらめきの直前ゾーン」
- アインシュタイン編:「静止と直感の融合」
- ピカソ編:「創造衝動が動き出す瞬間」
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