私たちのまわりには、
いつもさまざまな「音」が流れています。
テレビの音。
人の話し声。
車が走る音。
お店で流れる音楽。
鳥の声や雨の音。
そして、これらの音にはすべて、さまざまな周波数が含まれています。
普段、私たちは「音楽を聴く」「声を聴く」とは考えても、
「どんな周波数を耳に入れているのだろう?」
と意識することは、あまりないのではないでしょうか。
私は長くバイノーラルビートや周波数について探究する中で、
周波数は、ただ聴くものではなく、自分の状態を整えるために使える「道具」の一つではないか
と考えるようになりました。
◆ 周波数は、五感の「聴く」から入ってくる情報
好きな音楽を聴いたら、気分が上がった。
静かな音を聴いていたら、気持ちが落ち着いた。
懐かしい曲を聴いた瞬間、昔の記憶がよみがえった。
そんな経験はありませんか?
私たちは耳から入ってくるさまざまな周波数を通して、
感じたり、思い出したり、集中したり、気持ちを切り替えたりしています。
だからこそ私は、
「何を聴くか」だけではなく、
「どんな目的で、どんな周波数を選ぶのか」
という視点も大切にしています。
◆ 私がバイノーラルビートに興味を持った理由
私が特に興味を持ったのが、バイノーラルビートです。
バイノーラルビートは、左右の耳に異なる周波数の音を届けることで、その周波数差に対応したビート(うなり)が知覚される現象です。
例えば、
左耳に200Hz。
右耳に208Hz。
この場合、左右の周波数差は8Hzです。
実際に8Hzの音を流しているわけではありませんが、左右から異なる周波数を聴くことで、8Hz相当のビートとして知覚されます。
私はこの仕組みを知ったことから、
「周波数と人間の状態には、どんな関係があるのだろう?」
と、さらに興味を持つようになりました。
◆ 大切なのは「何Hzなら何が起きる」だけではない
バイノーラルビートというと、
「集中するなら何Hz?」
「眠るなら何Hz?」
「ひらめきには何Hz?」
と、数字そのものに目が向きやすいと思います。
もちろん、周波数について知ることも大切です。
でも、私がそれ以上に大切にしたいのは、
実際に自分がどう感じるか。
ということです。
同じ周波数設計の音を聴いても、感じ方には個人差があります。
今日は心地よく感じたものが、別の日には少し刺激的に感じることもあるかもしれません。
だから、
「この周波数だから、こうならなければいけない」
ではなく、
自分の感覚を観察する。
そこから始めていいと思っています。
◆ 「なんとなく聴く」から「目的を持って周波数を選ぶ」へ
例えば、
仕事を始める前なら、
「これから集中したい」
眠る前なら、
「頭の中を静かにしたい」
何かを考えている時なら、
「一度、思考から離れてみよう」
そんなふうに、まず今の自分の状態を確認します。
そして、
「今の自分には、どんな周波数設計が合うだろう?」
と考えて選んでみる。
聴いたあとには、
「私はどう感じただろう?」
と自分を観察します。
落ち着いた。
頭がすっきりした。
何も変わらなかった。
逆に少し疲れた。
どれも大切な答えです。
「効果があったか」だけで判断するのではなく、
自分の感覚を知るために周波数を使う。
私は、そんな使い方を大切にしています。
◆ 周波数は、自分を知るための「道具」にもなる
TOBIRA✦LABOでは、
本・ワーク・音源などを、
自分自身を育てるための「道具」
と考えています。
周波数も、その一つです。
周波数が何かを代わりに決めてくれるわけではありません。
でも、目的に合わせた周波数を使いながら静かな時間をつくることで、
普段は気づかなかった自分の感覚が見えてくることがあります。
「この周波数は心地いいな」
「今日はもっと静かなものがいい」
「今は何も聴かない方が心地いい」
それも全部、
今の自分の状態を知るための情報です。
だから私は、周波数を使うことを、
五感の一つである**「聴く感覚」を丁寧に使う練習**
としても捉えています。
◆ 周波数を選ぶことは、今の自分を知ること
私たちは、服を選びます。
食べるものを選びます。
一緒に過ごす人を選びます。
それと同じように、
自分の耳に届ける周波数も、自分で選ぶことができます。
今の私は、
集中したいのか。
休みたいのか。
考えたいのか。
何も考えずにいたいのか。
まず、自分に聞いてみる。
そして、その状態に合わせて周波数を選んでみる。
周波数に自分を任せきるのではなく、
周波数を、自分のために使う。
それが、私が考える「周波数という道具」との付き合い方です。
◆ おわりに|まずは「聴く感覚」を意識することから
人間には、もともと五感があります。
見る。
聴く。
触れる。
味わう。
香りを感じる。
あまりにも当たり前に使っているため、普段は意識することさえありません。
けれど、その一つひとつを丁寧に使ってみると、
自分が何を心地よいと感じ、何に心が動くのか
が少しずつ見えてきます。
周波数は、その「聴く感覚」を意識する入口の一つです。
今の自分には、どんな周波数が心地いいだろう。
聴いたあと、自分の感覚はどう変わっただろう。
そんな小さな問いから、
自分自身の「聴く感覚」を観察してみてください。
周波数は、自分自身を知り、整えるために使える一つの道具。
TOBIRA✦LABOでは、これからも周波数と人間の感覚について、実際に試しながら探究していきます。



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