第5話|なぜマイケル・ジャクソンは、最後まで歌い続けることができたのか

hikarimaikeru12 マイケルジャクソン

 

あなたは、

本当に好きなことなら、

どんなことがあっても続けられると思いますか?

 

私は以前、

そうとは限らないと思っていました。

 

人生には、

思い通りにならないことがあります。

 

傷つくこともあります。

 

心が折れそうになることもあります。

 

だから、

どれほど好きなことでも、

いつか嫌いになってしまうことがある。

 

私は、

そう考えていました。

 

けれど、

マイケル・ジャクソンの人生をたどるうちに、

一つの疑問が生まれました。

 

普通なら、

あれほど多くの苦しみを経験したら、

歌うことまで嫌になっても、

おかしくありません。

 

それでも、

マイケルは、

最後まで歌い続けました。

 

最後まで、

作品を作り続けました。

 

その理由は、

何だったのでしょうか。

 

マイケルが、本当に好きだったもの

私は最初、

答えは簡単だと思っていました。

 

歌が好きだったから。

 

踊ることが好きだったから。

 

でも、

数多くのインタビューを見返していると、

少し違うことに気づきました。

 

マイケルは、

「歌が好き。」

という話よりも、

 

「私は、創ることが大好きなんだ。」

 

そう語ることが多かったのです。

 

1983年のインタビューで、マイケルは次のように語っています。

“I love to create. When I’m not creating, I’m not as happy.”

「私は、創ることが大好きなんだ。創っていないときは、それほど幸せじゃない。」

 

1982年の『Interview Magazine』では、

“I love to create magic.”

「私は、魔法のようなものを創ることが大好きなんだ。」

さらに、

「誰も予想しないものを創って、人を驚かせるのが好きなんだ。」

 

 

私は、

この言葉に立ち止まりました。

 

歌うこと。

 

踊ること。

 

作曲すること。

 

映像を考えること。

 

ステージを演出すること。

 

それらは、

すべて「創ること」の一部でした。

 

だから、

歌だけを失うことはできなかったのです。

 

彼が大切にしていたのは、

もっと大きな、

「創造する喜び」

そのものだったのではないでしょうか。

 

音楽が、自分を創る

さらに、

私は心に残る言葉に出会いました。

 

マイケルは、

音楽について、

こんな趣旨のことを語っています。

 

「音楽が流れると、

音楽が私を創る。」

 

 1983年、『Beat It』の撮影現場でのインタビューで、

ステージでの表現について尋ねられ、

「音楽が流れると、音楽が私を創るんです。楽器が私を動かし、私を通り抜け、私をコントロールするんです。時には自分でも抑えられなくなって、ただ自然に起こるんです。」

 

 

私は、

この言葉に驚きました。

 

普通は、

「自分が音楽を作る。」

と考えます。

 

でも、

マイケルは逆でした。

 

音楽が、

自分を動かしてくれる。

 

音楽が、

自分を導いてくれる。

 

まるで、

作品のほうから、

「形にしてほしい。」

と語りかけているようです。

 

 

ひらめきは、

無理に考えて生まれるものではありません。

 

静かな心に、

ふっと訪れるものです。

 

静かな時間を大切にしていたマイケルは、

音楽を「作っていた」というより、

音楽を「受け取っていた」のかもしれません。

 

子どもの心は、創造する心

第四話では、

子どもの心について書きました。

 

子どもは、

評価されるために遊ぶわけではありません。

 

楽しいから遊びます。

 

夢中だから続けます。

 

時間を忘れて、

何かを作り続けます。

 

私は、

マイケルが最後まで守り続けたのは、

この心だったように思います。

 

創ることが楽しい。

 

表現することが楽しい。

 

だから、

やめられなかった。

 

仕事だからでもありません。

 

世界一になりたかったからでもありません。

 

創ること、そのものが、

生きる喜びだったと思うのです。

 

「好き」の、その先

第二話では、

「好き」と「才能」の違いについて書きました。

 

第三話では、

「好き」の育て方について書きました。

 

第四話では、

「好き」は子どもの心から始まることを書きました。

 

そして今、

私は、

もう一つのことに気づきました。

 

本当に好きなものは、

頑張って続けるものではありません。

 

やめようと思っても、

また戻ってきてしまうものです。

 

もっと言えば、

自分が追いかけているようで、

実は、

向こうから呼ばれているものなのかもしれません。

 

マイケルは、

創ることに呼ばれ続けました。

 

だから、

どんな苦しみがあっても、

創ることだけは、

やめることができなかった。

 

私は、

それこそが、

「好き」の本当の姿なのではないかと思いました。

 

私が受け取ったこと

私は、

マイケル・ジャクソンの人生を通して、

「好き」とは、

人生を楽しくするためだけにあるものではないことを知りました。

 

本当に好きなことは、

苦しい時、

自分を支えてくれます。

 

迷った時、

進む方向を教えてくれます。

 

そして、

自分だけの光を思い出させてくれます。

 

私は、

そんな「好き」が、

誰の心の中にもあるのだと思っています。

 

ただ、

まだ気づいていないだけなのかもしれません。

 

あなたにも、

気がつくと考えてしまうこと。

 

時間を忘れてしまうこと。

 

理由は分からないけれど、

何度でも戻ってしまうものはありませんか。

 

それは、

あなたが追いかけているものではなく、

もしかすると、

あなたを呼び続けているものなのかもしれません。

 

 

 

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