第3話|マイケルは「好き」をどう育てたのか?キング・オブ・ポップになるまでに続けたこと

hikarimaikeru マイケルジャクソンから学ぶ

 

あなたには、

時間を忘れてしまうほど好きなことはありますか?

 

 

マイケル・ジャクソンについて書き続ける中で、

私の中で、一つの考え方が変わりました。

 

それは、

「好き」の育て方です。

 

好きなことを見つける。

続ける。

ここまでは、多くの人が知っています。

 

ただ、

マイケルの人生をたどるうちに、

 

私が本当に心を動かされたのは、

「好きを、どう育てていくか。」

その姿勢でした。

 


好きは、どう始まったのか?

マイケルは子どもの頃、

ジャッキー・ウィルソンやジェームス・ブラウンのステージを、

何度も何度も観察していました。

 

寝る時間を惜しんでテレビを見続け、

ジェームス・ブラウンの動きを何度も真似していたと語っています。

 

でも、

ただ真似をしていたわけではありません。

 

身体の動き。

リズムの取り方。

ステージでの見せ方。

観客との一体感。

細かな表情。

 

そうした一つひとつを、

自分の身体へ写し取るように吸収していったのです。

 

好きだから見ていた。

好きだから真似をした。

そして、

好きだから自然と身体が覚えていった。

 

私は、

ここにマイケルの「好き」の原点があったように感じています。

 


才能は、なぜ一段と伸びたのか?

やがてモータウンからデビューが決まり、

マイケルはダイアナ・ロスと出会います。

 

11歳頃には、

一時期ダイアナ・ロスの家で過ごしていたこともあったと言われています。

 

そこで触れたのは、

音楽だけではありませんでした。

 

芸術への向き合い方。

スターとしての立ち居振る舞い。

感性。

人としての品格。

 

マイケルは後年、

ダイアナ・ロスについて、

「母のようでもあり、姉のようでもあり、とても大切な存在だった」

という趣旨の言葉を残しています。

 

また、大スターとなってからも

ダイアナのコンサートへ飛び入りで参加するなど、

二人の間には長い年月を経ても変わらない信頼関係がありました。

 

私は、この関係を見て思いました。

 

人は、

技術だけを教えてくれる人によって成長するのではありません。

 

「あなたらしさ」を信じてくれる人との出会いによって、

大きく育っていくのだと。

 

好きなことを伸ばすには、

努力だけではなく、

それを理解し、

見守り、

可能性を信じてくれる人との出会いも必要なのだと、

私はこのエピソードから感じました。

 


好きは、どこまで広がるのか?

マイケルは、

一つのジャンルだけに満足しませんでした。

 

ソウルミュージック。

ロック。

クラシック。

フレッド・アステア。

マルセル・マルソー。

文学。

歴史。

 

美しいと感じたものを、

ジャンルという枠にとらわれず吸収していきます。

 

好きだから、

もっと知りたくなる。

 

好きだから、

もっと見たくなる。

 

好きだから、

学ぶことが苦にならない。

 

そして、

最高のものに触れ続ける。

 

私は、

ここに「好きを育てる」という意味があるように感じました。

 


クインシーは、マイケルの何を育てたのか?

その後、

マイケルは音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズと出会います。

 

クインシーは、

ジャズ・ミュージシャンとして活動した後、

映画音楽やポップス、ソウルなど幅広いジャンルで活躍し、

世界的な音楽プロデューサーとなった人物でした。

 

映画『ウィズ』での出会いをきっかけに、

『Off the Wall』

『Thriller』

『Bad』

など、

マイケルを代表する数々の作品を、ともに生み出していきます。

 

この出会いは、

マイケルの人生を大きく変えました。

 

クインシーが作品づくりで、

何よりも大切にしていたことがあります。

 

それは、

音楽をジャンルで考えないことでした。

 

ロックだから。

ジャズだから。

ソウルだから。

 

そんな枠で作品を見るのではなく、

「人の心を動かす作品になっているか。」

 

それこそが、

クインシーが作品づくりで最も大切にしていたことでした。

 

だからこそ、

クインシー自身も、

ジャンルという枠にとらわれることなく、

心を動かされる表現を柔軟に吸収し、

自らの作品へと生かしてきました。

 

その姿勢は、

マイケルにも大きな影響を与えていきます。

 

『Off the Wall』

『Thriller』

『Bad』

 

これらの作品には、

ポップ、

ロック、

R&B、

ファンク、

さらには映画音楽のような壮大な世界観まで、

自然に溶け込んでいます。

 

私は、

ここで一つのことに気づきました。

 

クインシーは、

歌の技術を磨くだけではなく、

「作品を見る視点」も育てていたように感じます。

 

「もっと広く見てごらん。」

「良いものは、ジャンルを超えて学べる。」

 

そんなメッセージを、

言葉だけではなく、

作品づくりそのもので伝えていたのではないでしょうか。

 

好きなことだけを深めるのではなく、

世界中の優れたものに触れ、

そこから学び、

自分だけの表現へと育てていく。

 

私は、

その姿勢こそが、

マイケルの「好き」を、

世界中の人の心を動かす作品へ育てていったのだと感じました。

 

クインシー・ジョーンズの姿を通して、

私は、

「好きを育てる」とは、

世界を見る視点を育てることでもある。

 

そんなことを受け取ったような気がしています。

 


私が受け取ったこと

ここまで、

マイケルの歩みをたどりながら、

私は何度も、

自分自身を振り返っていました。

 

今回、

ここまで深くマイケルについて調べるようになったきっかけは、

映画でした。

 

でも、

マイケルのような成功者の生き方や考え方に、

初めて触れたわけではありません。

 

これまでにも、

尊敬する人たちの生き方や考え方に触れる機会は、

何度もありました。

 

ただ、

その時は本当の意味では受け取れていなかったことも、

今あらためて触れると、

まったく違う意味を持って心に入ってきます。

 

受け取るタイミングが変わると、

見える景色まで変わることがあるのだと感じました。

 

「必要な時に、必要なものがやってくる。」

という言葉があります。

 

私は今回、

その意味を実感しています。

 

そして、

もう一つ強く心に残ったことがあります。

 

マイケルは子どもの頃、

心から惹かれた表現を何度も観察し、

何度も真似をしていました。

 

それは、

単なるコピーではありません。

 

本物に触れ、

本物から学び、

自分だけの表現へ育てていく姿勢でした。

 

私は、

その姿を見て思いました。

 

本物の生き方に触れ、

本物から学ぶことに、遅すぎるということはない。

 

何歳からでも、

自分の「好き」は育て直すことができる。

 

私は、

マイケル・ジャクソンの人生を通して、

そのことを改めて教えてもらいました。

 


あなたは、「好き」をどう育てますか?

好きは、

見つけたら終わりではありません。

 

続ければいい、

というものでもありません。

 

観察する。

学ぶ。

吸収する。

表現する。

 

そして、

自分の世界を広げてくれる人や、

新しい視点との出会いを大切にする。

 

その積み重ねが、

少しずつ「好き」を育て、

やがて、

その人だけの表現になっていきます。

 

「好き」は、続けることよりも、

どう育てながら続けていくかが大切なのだと、

 

マイケル・ジャクソンは、

一生を通して、

教えてくれたように思います。

 

 

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